夢覚める青年と落とされた火蓋

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「ハァハァハァ・・・・」 男の荒い息づかいが部屋中に響く。 「また・・あの夢か・・・・」 男の顎から汗の滴が落ちる。 男のいる部屋は簡素な作りだ。 ある物といったら、タンス・小さい机・ベッド・壁に立て掛けてある時計ぐらいだ。 奥には洗面所・バスルームの部屋がある。 男はとりあえず汗を流すため、シャワーを浴びようと思い立ち上がる。 不意にガタガタと音が聞こえ咄嗟に顔を向け、身構える。 部屋に一つしかない窓が風で揺れ音をたてていた。 男は緊張を解き、窓に近寄る。 「荒れてんなぁ・・・・」 外は大雨で強く風が吹いていた。 雨が窓を打ちつける。 男はふと気になり時計を見る。 午前4時。 「少し早いが・・まぁいいか・・・・」 男は再び洗面所に向かった。
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