尾崎豊と受験戦争

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彼ら「団塊の世代」は数が多かった。だから高度成長期で日本が経済的発展をするためにとても大きな役割をしたんだ。その代表的なものが集団就職さ。君達は「三丁目の夕日」という映画を観たことあるだろうか? その中でヒロインの堀北真希が田舎から東京に友達と働きに来るが、コレがまさに集団就職なのだ。田舎でも戦地から帰って来た男達による出産ラッシュは起こっていた。 しかしそんなに沢山の子供達を養えないし、田舎での働き口も少ないので彼等は半ば強制的に東京などの大都市もしくは大手メーカーの工場に就職させられたのだ。彼らは焼け野原だった日本の復興を支える「金の卵」ともてはやされた。それは確かに客観的に観て事実だが、もう一つは口減らしの口実の1つだったのさ。要は子供が親元を半ば強制的に離れて働きに行く大義名分だったのさ。だがそんな彼らが事実日本の成長期を支える原動力になった。見知らぬ土地で辛いことも沢山あったろうが彼らのほとんどは逃げずに頑張ったんだ。
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