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ピルルルル… 美佐が持っていったのは、仕事用。 今鳴っているのは、プライベート用。 宮は深呼吸をして自身を、落ち着かせてから電話に出た。 「…僕だ宮だ。……ぁぁ……!なに!? 彼奴が!?……分かった、確保しとけ………金なら厭目はつけない…任せる。牧…」 電話の向こうの相手は『牧』と言うらしい。 会話が終わり、携帯を閉じた後…宮は不敵に微笑んだ。 そして、写真立てに向かい会い笑いかける幼い美佐をソっと、撫でる。 「君は僕を勘違いしている…今に気付くよ、美佐…」
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