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ガララララ…
「ただ今、戻りました」
美佐は足早に自分の部屋に向かった…
「はぁ…疲れるわ、友達にまで気を使うなんて。」
「君に『友達』と呼べる人間がまだ、居たのか?美佐?」
誰も居ないと思っていた部屋には、婚約者である桜川宮が居た。
目があったとたん、美佐は急いで部屋から出ようとする
「逃げなくてもいいだろ?大好きな彼が来てくれたのだから…ね?」
いつの間にか、背後には宮が…腰を捕まれ美佐は身動きがとれなくなる。
「は、放せ…」
震える体を押さえながら美佐が言う。
「なんで?あ、もしかして…悪い友達に毒された?
消してあげよっか?」
宮はポケットから携帯を取り出すと、部下に電話しようとする。
「止めてっ!菜々子達は関係ない……貴方がそんなだから嫌いなのよ…」
宮から携帯を奪うと、美佐は部屋から出ていく…
「『嫌い』…ねぇ?
素直に言ってくれないとな、照れ隠しもいいけれど」
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