2/3
前へ
/29ページ
次へ
ガララララ… 「ただ今、戻りました」 美佐は足早に自分の部屋に向かった… 「はぁ…疲れるわ、友達にまで気を使うなんて。」 「君に『友達』と呼べる人間がまだ、居たのか?美佐?」 誰も居ないと思っていた部屋には、婚約者である桜川宮が居た。 目があったとたん、美佐は急いで部屋から出ようとする 「逃げなくてもいいだろ?大好きな彼が来てくれたのだから…ね?」 いつの間にか、背後には宮が…腰を捕まれ美佐は身動きがとれなくなる。 「は、放せ…」 震える体を押さえながら美佐が言う。 「なんで?あ、もしかして…悪い友達に毒された? 消してあげよっか?」 宮はポケットから携帯を取り出すと、部下に電話しようとする。 「止めてっ!菜々子達は関係ない……貴方がそんなだから嫌いなのよ…」 宮から携帯を奪うと、美佐は部屋から出ていく… 「『嫌い』…ねぇ? 素直に言ってくれないとな、照れ隠しもいいけれど」
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

131人が本棚に入れています
本棚に追加