第一章

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毎日毎日、憂鬱でため息ばかり。 何をしても楽しくない。 友達と居ても笑えない。 ボーッと一人で考え事をしたりするようにもなった。    そして、時々アームカットするようになった。 初めは、自分に嫌気がさして切っていた。 切った時の痛みを感じながら 『裏切られた痛みの方が切るより痛い事。引き摺るくらいなら死んでしまいたい』 なんて思ってやっていた。   家族は、アームカットしてるなんて知りませんでした。 私も言えなかった。 多分、本気で死ぬ気はなかったと思う。 死にたいと思いリストにも剃刀を当て切った事あったけど、深く切る事はできなかった。 怖かったから…。     だけど、いつしか不眠症気味になり眠れない日があったりした。 寝付きが悪くなったのは、この頃からだ。 私は、生活のリズムが狂っただけだと甘く見てた。 当時は、鬱病の症状なんて知りませんでした。 だから、自分が鬱病の予備軍だと言う危機感も全然感じなかった。 『失恋の痛手で気持ちが沈んでるだけ。』 そう思ってました。
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