恨みは涙となり

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美少女は頭を打った後 だるそうに頭を上げ 頭を掻いた 私達を虚ろな瞳で見つめると 柔らかな笑顔をした 「珍しいね ここに人が来るなんて 300年ぶりかな」 「違うです 約10年だです」 え 何その不自然な『です』は それにしても 12歳程度の外見によく合っている男っぽいが高い声をしていた とても美少女と呼ぶに相応しい 「ところで天使長 連れてきたよ 私の力を持っている人間」 あ 敬語(?)やめた リアンが私の背中を軽く押した 「ふ~ん ユリア…だよね ユリアも一応天使だから この城に住むことを許そう リアン ユリアを頼む」 そう言い終えた後 大きな欠伸を付いて再び頬杖をついた あれ? 私 名前教えてないよね…? リアンが私の腕を掴み 部屋を出ようとする 天使長の方を振り返ってみた すると 天使長は笑顔で私をじっと見ていた そして 私に対して口を動かした 『悲しまないで』と
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