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「・・・・・言えへん・・・」
「聞かせて?」
僕は光一の隣に入って抱き締めて次の言葉を待った。
「変な夢見たんや…独りぼっちやった…周り誰もおらへんし場所もどこかわからへんとこやってん。一回起きたんやけど君まだ帰ってきとらんかったから…現実なんか思ったんや…」
きっと目に見えへんプレッシャーから見た夢なんやと思う。
僕も同じものを感じてるからわかった。
そういえば最初光一は名前で呼んでくれんかったな(笑)
なんや照れくさかったんやて。
他人から見たらすごいしょーもないことで泣いていたのかもしれない。でも光一や僕にとってはものごっつぅきついもんやった。
「大丈夫、俺は光一一人になんかせえへん。安心しぃ?俺らきっと二人でグループ組むと思う。多分やけど。同じ堂本で同じ関西出身やし。もしそうやなくても光一には俺がいつでもそばにおる」
ぅん、僕は光一が好きなんだ。確信した。すごく愛しいんだ。たとえこれが大人びた恋だとしても僕はかまわん。
「っょ・・し・・・」
蚊の泣くような小さな声で僕の名前呼んで綺麗な涙を一通り流した光一は泣き疲れたのか気がついたら寝てた。僕はそのまま光一を抱き締めたまま僕も確かな思いを胸に眠りについた。
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