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俺は、バイト先で知り合ったヤクザの幹部に誘われたんだ。
「お前のその目が気に入った。」
とか訳のわからないことを言われて。
俺には怖いものなんてなかったから、
そこを買われたわけだけど。
最初の頃は、バイトをしながら事務所に通ったり、
入れ墨もその頃入れた。
筋堀りだけね。
でも、それをバイト先の店長に見つかって、
クビになったのさ。
その話を聞いた望乃が……、
泣いて俺を止めて、
店長にも詰め寄ったらしい。
「輝をクビにしないでほしい。」って。
店長は話を聞いてはくれなかったみたいだけど、
望乃は俺に怒りをぶつけてきた。
ヤクザになった俺に、変わらず接してくれたのは、
昔からの連れではなく、望乃だけだったよ。
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