第二章

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バイトを辞めて、俺は少し離れた街で本格的にヤクザ業界に入った。 朝から親分の飯を作る日々が半年以上続いた。 集金もさせられたし、運転手もやらされた。 自分の時間は無くなって、朝と夜が逆転したよ。 毎日飲み歩いたし、キャバクラ通って、 集金した金で博打して。 お金なんかあってない生活。 旨い寿司は毎日食えたし、キャバクラやスナックのねぇちゃんとヤレた。 軽い女が山ほどいたね。 俺はその頃、薬は止めてたけど、廃人だった。 あ、薬は組が認めないの。 あれは御法度なんだよね。 うちの組は、覚せい剤には厳しかったから、俺も手は出せなかった。
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