第一章

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今思えば、 美樹は可哀想な女だった……。 まっ、俺が言っても説得力ないけど。 何回も何回も浮気して、そのたびに怒って喧嘩になったのに、 それでも美樹は俺についてきたんだ。 その頃の俺は、反省なんか少しもしてなくて、 あぁ……、これ以上暴露したら関係ない女まで敵に回してしまいそうだから、 もう言わねぇ。 結局、疲れた美樹に俺は振られたよ……。 『浮気すんな!ボケ!』 って言葉を残して……。
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