143人が本棚に入れています
本棚に追加
それから俺は、どんどん悪くなっていった。
地獄も見たね。
覚せい剤にも手を出した。
18歳の俺には、もう怖いものなんてなかった……。
ただ、一日中、
どうでもいい女を抱き続けた。
薬は俺を、廃人に仕掛けた。
見る見るうちに俺は痩せていったし、
体が無性にダルいんだよ。
警察に捕まることさえ、恐れなかった。
ある日、気怠さがとれないままバイトに行った時、
望乃に言われた一言が今でも忘れられないよ。
「輝、最近痩せたね?病人みたいだよ。」
って。
最初のコメントを投稿しよう!