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『連絡先』と言うアイテムを手に入れた事で、あたしの思いは加速してく。
繰り返し見る彼の夢も頻度を増した。
アイタイアイタイアイタイ…
何度も携帯を取り出して、かける事ができないまま…ため息をついて閉じる。
そんな事を繰り返して…
半袖だった洋服が長袖に変わる頃。
記憶するくらい見つめ続けたナンバーからの着信があった。
…彼だ。
心臓のリズムが倍に跳ね上がる。
慌てて携帯を落としそうになりながらも、深呼吸してそんな気配を消して、ボタンを押した。
…声が裏返ったりしませんように。
「…はい?」
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