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暫くすると少し目を赤くしたマヤがキッチンへと入ってきた。
苑火「…………」
少し…泣いたのか……?
マヤ「…苑火くん……あの‥さっきは‥」
『ごめんっ』
マヤ「へっ!!?」
途中で話を切られ驚いたのかキョトンとしている。
苑火「さっきはごめん!どう考えたって遣りすぎだった!!ホントごめん!!!」
俺は両手をひたいの前へ会わせ深々と謝った。
マヤ「そんな!悪いのは私が…!!!」
自分が悪いのに逆に謝られて困ったのかオドオドしている。
苑火「い―や!絶対俺の方が!!」
俺は負けじと食ってかかった。
マヤ「いいえ!!!私が…‥プ…あははははっ!!」
マヤもさらに対抗して食ってかかっては来た物の途中から吹き出しはじめた。
苑火「なっ…なんだよぉ~!!」
俺はなんだかバカにされたような感じがして少しムッとした。
マヤ「だって!私たち変な事で喧嘩して…!!フフフフッ…!」
苑火「ははは…そうだな。」
確かに、こんな事で意地の張り合いをして子供みたいだな…
いつの間にかさっきまでの暗い雰囲気がどこかへ吹き飛んでいってしまった気がした。
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