子猫ちゃん

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子猫ちゃん

‥彼女を見つめてどれくらい経っただろう… ふと時計を見てみると夕方の6時を少し廻った所だった。 学校から帰ってきたのが5時半頃だから… 裕に30分は彼女に見とれていたことになる。 苑火「…って、見とれすぎだろ俺~!!!!!」 余りの不甲斐なさについ自分でツッコミを入れてしまった。 謎の女「‥ん~…」 女はゴソゴソと寝返りを打ち薄目を開けた。 苑火「!!!???」 やばっ起こしちまった!!! 謎の女「‥ふぁぁっ…おはようごさいます…」 こちらに気付いた女は、眠い目を擦りながらもそもそと体を起こして俺に挨拶してきた。 苑火「あ、え、えっと、おはよう‥」 余りの自然な彼女の行動に少し怯み後ろへ一歩下がる… が、後ろにあったテーブルにつまづいた。 苑火「イタッ!」 謎の女「フフフッ…」 吸い込まれる様な漆黒の瞳を細めて柔らかく笑った。
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