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苑火「7年前…」
確かに、7年前の冬‥雪が降り積もる日の道端で傷だらけになっていた白い子猫を家に持ち帰り一週間だけ看病したことがあるっけ…
苑火「え!!?もしかしてあの子猫!?」
マヤ「はい。あの時苑火さんに助けられていなかったら私は死んでいたでしょうね…ホントに感謝しています。」
そう言うと、マヤはペコリとお辞儀した。
苑火「いえいえ。でも、なんでこんな姿で…」
マヤ「猫の姿では苑火さんとお話出来ませんから。それに……あの時の恩返しをしたくて………。」
マヤは少し照れたように笑った。
苑火「は…はぁ‥」
その笑顔に吊られて、なぜか俺まで照れてしまった。
…子供のころ鶴の恩返しと言う絵本を母に読み聞かせてもらった記憶がある。
差し詰めこれは“猫の恩返し”とでも言うのか…?
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