入学式

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学校まではバスで20分くらい なんとか、重い足取りで学校に着く。 クラス表示板の方に迎うと恐れていた光景があった。 大樹と依子が 寄り添ってクラスを確認している…… 「美花……」 大樹があたしに気付いて声をかける。 依子はあたしと目を合わせようともしなかった。 「オレと美花、同じクラスだよ。」 「そう……依子は?」 あたしは依子を見る。 「あたしだけ別。」 依子は 明らかに、ムッとしたような顔であたしを見る。   「大樹、行こう。」 依子はそう言って 大樹の手を引いた。 大樹はチラリとあたしを見たけど、依子と行ってしまう。 .
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