1249人が本棚に入れています
本棚に追加
あたしも急いで入学式が行われる体育館にに向かう。
「美花。遅かったじゃん。」
大樹が体育館の前で待っていた。
「大樹……」
「あっちだってさ。」
そう言って向けられた笑顔はあたしが大好きな笑顔だった。
大樹はきっと
今までと変わらずあたしと幼なじみとして接してくれるんだろうな。
そう思うと少しホッとした。
さっきの依子の態度は
予想以上にショックだったから
「美花の席はここ。」
大樹はあたしのことを席まで連れて来て座らせる。
今までどおり
優しすぎるよ…大樹。
.
最初のコメントを投稿しよう!