入学式

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「鳴海の彼女が依子?」 学校から出てバス停に向かう途中の道で うしろから声をかけられる。 「香月くん……」 「隼人でいいよ。美花。」 「…美花なんて呼ばないでよ。」 「鳴海に誤解されたくない?」 あたしは香月くんのことをにらみつける。      「幼なじみのポジション大事にしてたら、横から持ってかれたんだろ」 「アンタってやっぱりイヤな奴。眼鏡はずすと人格変わるんじゃない?」 あたしは精一杯の強気でそう言ったけど ホントは今にも泣きたい気分だった…… 香月くんの言ったことが あまりにもピッタリ当たっていた… .
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