入学式

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「……美花?」 突然、うしろから声をかけられる。 あたしと香月くんは 同時に振り返る。 そこには 大樹と依子が並んで立っていた。 「よぉ、鳴海じゃねぇか。そっちは彼女?」 固まって何も言えないあたしの代わりに 香月くんが大樹に声をかける。 「あ、うん。河合依子っていうんだ…」 大樹の横で 依子が幸せそうな笑顔を見せる。 大樹の彼女として紹介される依子が、うらやましかった… あたしは いつまでたっても 大樹の幼なじみのままなんだ… 「何で、二人は一緒にいるの?」 大樹があたしのことを見る。 .
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