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「ただいまーーー!!」
ディーがそう言って扉を開けて、みんなで家の中に入ると、
ドタドタと、凄い音が近付いて来た。
微妙に血相を変えたガイが、2階から駆け下りてきた音だった。
「どうした!?ディー!!
いじめにでも遭ったのか!?
ケンは一体、何をしていやがるんだ!!?」
そんなガイを、ミリーとローズは、さっきも見た様な光景だなぁ、と微笑みながら、
アッシュ親子は、自分達も傍から見たらこんなだったのか、と少々恥ずかしく思いながら見ていた。
当事者はと言うと、
「おい!クソ親父!!
何て人聞きの悪い事言いやがる!!
別にいじめになんか遭わせてねぇよ!!」
「お父さん、
お客さんの前で、恥ずかしい!」
「へ?客?」
そう言って、漸く他の4人の存在に気付いて客の顔を見回していたガイは、1人の顔に目を止めた。
「ん?あんたは・・・・・・」
「親父、知り合いか?」
「あぁ、クソ爺ぃの先輩だ」
「どのクソ爺ぃ?」
「ケン、魔法学校の先輩なら、同級生だって言ってたからみんなじゃない?」
「あぁ、そー言えばそーか」
「えぇ、本当にいい子達で。
特にベリウスには、アッシュの件で大変お世話になりましたよ」
「「いい子達!?」」
アッシュの養父の言葉に衝撃を受ける、ケンとガイ。
「あの爺ぃどもを『いい子達』呼ばわり出来るとは、流石だな」
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