時期外れの転校生-2

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「ただいまーーー!!」 ディーがそう言って扉を開けて、みんなで家の中に入ると、 ドタドタと、凄い音が近付いて来た。 微妙に血相を変えたガイが、2階から駆け下りてきた音だった。 「どうした!?ディー!! いじめにでも遭ったのか!? ケンは一体、何をしていやがるんだ!!?」 そんなガイを、ミリーとローズは、さっきも見た様な光景だなぁ、と微笑みながら、 アッシュ親子は、自分達も傍から見たらこんなだったのか、と少々恥ずかしく思いながら見ていた。 当事者はと言うと、 「おい!クソ親父!! 何て人聞きの悪い事言いやがる!! 別にいじめになんか遭わせてねぇよ!!」 「お父さん、 お客さんの前で、恥ずかしい!」 「へ?客?」 そう言って、漸く他の4人の存在に気付いて客の顔を見回していたガイは、1人の顔に目を止めた。 「ん?あんたは・・・・・・」 「親父、知り合いか?」 「あぁ、クソ爺ぃの先輩だ」 「どのクソ爺ぃ?」 「ケン、魔法学校の先輩なら、同級生だって言ってたからみんなじゃない?」 「あぁ、そー言えばそーか」 「えぇ、本当にいい子達で。 特にベリウスには、アッシュの件で大変お世話になりましたよ」 「「いい子達!?」」 アッシュの養父の言葉に衝撃を受ける、ケンとガイ。 「あの爺ぃどもを『いい子達』呼ばわり出来るとは、流石だな」
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