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「……」
ひょこひょこ
「……」
ピタ
「………」
「………」
タッタッ
「……」
ひょこひょこ
「……」
(何このウサギ何このウサギ!!?何か後つけられてんだけどー!!)
…俺はぴょん吉に後ろをつけられていた。
(どこまでついてくる気なんだよまったく…)
はあ…とため息をつき、後ろを振り返る。
「あのさ、何で俺の後ついてきてんの?」
「わっ急に止まらないでよびっくりするなあ」
俺が止まったせいでしりもちをついたぴょん吉は、悪態をつきながら立ち上がった。
「で、何でついてくるんだよ」
「そんなの決まっているじゃないか」
…決まってるのか?
「それは、ぼくがきみの恋のキューピッドだからさ」
自信満々に、ウサギは言った。
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