歩くウサギ

5/6
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/117ページ
「……」 ひょこひょこ 「……」 ピタ 「………」 「………」 タッタッ 「……」 ひょこひょこ 「……」 (何このウサギ何このウサギ!!?何か後つけられてんだけどー!!) …俺はぴょん吉に後ろをつけられていた。 (どこまでついてくる気なんだよまったく…) はあ…とため息をつき、後ろを振り返る。 「あのさ、何で俺の後ついてきてんの?」 「わっ急に止まらないでよびっくりするなあ」 俺が止まったせいでしりもちをついたぴょん吉は、悪態をつきながら立ち上がった。 「で、何でついてくるんだよ」 「そんなの決まっているじゃないか」 …決まってるのか? 「それは、ぼくがきみの恋のキューピッドだからさ」 自信満々に、ウサギは言った。
/117ページ

最初のコメントを投稿しよう!