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変わりなく、そう何も変わりなく、でも楽しい、満たされた1日で終わるはずだった。
・・
だけど、ふとした拍子にそれが目に入って──
ただの、気紛れのはずだった。
いつもなら別段、自分から関わり合いになることもない。
その日は演奏の調子も良くて、上機嫌だったのもあるかも知れない。
だから。
だから──
だけど──
ただ、なんとなく。
そう、本当になんとなく。
・・
あまりにもそれは哀しそうな、泣きそうな顔をしていたから──
見ているこっちまで、辛くなりそうだったから──
──笑わせてあげよう。
そう、思った──
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