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初めて彼女に会った時、
私は泣いていた…
都会から引っ越して来て、
友達もできず少しばかりイジメにもあっていた。
その日
靴を隠され、
泣きながら靴を探しだした時はもう夕焼け空だった。
「こんな所もうヤダ」
泣きながら
田んぼ道を歩く私の影に
重なるように
一匹の犬の影が見え隠れする。
「???」
後ろを振り返ると
柴によく似た雑種が
私の後を歩いている。
怖くて逃げた私を
その犬は追う事もせず、
ただ黙って立っていた。
それが、ラッカとの
出会い…。
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