生徒会長、の登校?

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虚しくなっていると駅に着いた。 並木通りを歩く。 今日は生憎の雨だけど、晴れの日は、結構綺麗なんだけどなぁ~。 …傘、忘れた…。 いつも通り用意したのが、間違いだった。 誰もいつも通りで傘なんか持たないもんな…。 通りで、俺の周りは空いてたわけだ。 で、結局、走る気もなく、ずぶ濡れで学校に到着。 授業は始まっているようだ。 俺は、そのまま教室に向かった。 扉を勢いよく開ける。 「ギリギリセーフ!!」 HRには、間に合っただろう? だから、自信満々で叫んだ。 「アウトだ。…ったく、会長になったんだから、せめてもう少し早く来い。もう午前は終わって、今から自由講義だ。」 担任が冷ややかに告げた。 …とんだ誤算だったな…。 まさか、もう1時を過ぎていたとは…。 「早く席につけ。」 「はい、軍曹っ!!」 ビシッと敬礼を決めて席に着く。 誰も笑わない。 ………。 「早く座れっ!!」 代わりに軍曹の声が響く。 あほ 隣の席の小百合が声を出さず、口だけ動かした。 俺は読唇術は使えないので、代わりに、 オカン と、返しておいた。 自由講義 会長になった俺にとって、もはや無用のものだった。 『生徒会役員は、通常授業以外を免除する。』 これが学園のルールだから。 初めは喜んだ。 心底、喜んだ。 でも、今は後悔しかない。 とりあえず、寝ることにしよう。 俺が体を預けようとしたその時、 何者かが俺の顔を手で押さえた。
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