Bonds of Dragon

序章

僕は最後の最後に恐怖を浮かべた彼女のこめかみを持っていた剣の柄で殴ったんだ。
よく耳を澄ましてみると沢山の足音が僕のいる所に集まってくる。
どうやら皆が僕の事を見つけてきたみたいだ。

「若!!御無事ですか!?」

「僕の方は大丈夫だよ。この森に逃げ込んだ竜は僕が倒した。今日はもうさっさと帰って寝よう」

「了解しました。その竜は如何致しますか？」

「彼女は責任を持って僕が弔うよ。仮にも生在りし者だったからね」

「では、お早いお戻りを」

僕は言い訳とも言える指示を出した後、家臣の人達が完全に離れたことを確認すると両手に持った剣を腰の鞘に収めると彼女の頭を数回撫でると涙を流して謝罪の言葉を述べるて地面に四文字の文字を書くとその場をあとにした。
森を出たところで待たせていた人達が待っていて、一斉に駆け寄ってくる。
どうやら僕の事を心配してくれてたみたい。
僕はすぐに心配ないと伝えて皆を連れて帰路に着いたんだ。

――翌朝――

窓から日の光が射し込んでくる。
窓にはカーテンを取り付けてはいるものの凄く眩しいんだよね。
そんな眩しい太陽の光に急かされるように起床した僕はうんと体を伸ばすとカーテンを開き、窓を開ける。
カーテンを開いたせいか外から射し込む光がとても眩しくて今日もやるぞって気になった僕はハンガーに掛けている衣服、僕の通う高校のブレザーを取って着替え始める。
僕は高校に通いながら家の仕事をしているから結構大変なんだけど、僕の周りにいる人達はきちんと僕の事を理解してくれているから凄く楽しく過ごせてるから良いんだけどね。
さっさと準備を済ませた僕は用意してもらった朝食を食べてすぐに学校に向かって家を飛び出した。
ちなみに、もちろん家の人達に対する挨拶は会った人全員にやってからね。

――教室――

教室に着いた僕は持ってきた鞄の中から教科書や筆記用具を取り出して机の中にしまっていると突然僕は背中に凄まじい音と共に衝撃を受けた。