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そのままギャル二人組の間を通り抜けて教室を出る。
後ろから俺を罵倒する声が聞こえるけど気にしない。
ほんと勘弁して。
同類じゃねぇし。
へこむわ。
てか、へこんで授業どころじゃないから次の授業は休憩ー。
ポケットに手を突っ込みながら屋上に向かう。
屋上に向かう途中で、紗穂と智也の後ろ姿を見掛けた。
「…………」
お似合いだし。
なんだかね…。
何やってるんだろ、俺。
髪をくしゃってさせて、ため息をつく。
「最低…」
騒がしい校内で、なぜか無性に孤独を感じてやるせない気持ちでいっぱいになった。
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