暗闇

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ふと、風が体を押した あぁ、体がちゃんとあるなどとぼんやり思いながら何故か安堵した もう体がなくなっているのではないかと思うほどの闇に長時間いたせいで感覚が狂ってしまったようだ 体があることを自覚すると空腹と眠気が襲う 何もしたくない、すべてが嫌だ だが足は意識とかけ離れているかのように歩み続ける 体は自然にそれを受け入れる やがて、精神も肉体も擦り切れた頃、目を指すような光をみつけた
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