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静は自分がこのまま女でなくなっていくのが、老いていくのが嫌だった。しかし、内気な静は自分から行動することが出来なかった。
27歳といえば、世間ではまだ若いといわれるだろうが、自分の中では確かに老いを感じていた。結婚してからは、お洒落はしなくなったし、疲れがとれにくい気がする。シワやシミも段々深く 濃くなってきている。気のせいではない。
そんなことを考えながら、静は毎日ロボットのように家事をしていた。
午後2時をすぎた頃だろうか、食器洗い 洗濯 掃除を終わらせテレビを観ているときに、チャイムが響いた。
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