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台所まで案内すると、宮内は持っていた鞄から工具を取り出し、なにやら浄水器を分解し始めた。
静はその間、ずっと宮内を見つめていた。年は19~22といったところだろうか。一見細身だが筋肉はしっかりついており引き締まった体、という印象を受けた。そして、会ったときから考えていたことに答えがでた。
レモンの匂いだ。宮内の体からはレモンの香りがする。夫の透は香水など付けない。そのことがさらに、宮内を若い男であることを認識させた。
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