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宮内の放つ匂いか雰囲気か、静はとても心地よい気分になっていた。
宮内「森川さん、すごいですよ。流石に一年間ほったらかしなら、もっと汚い……あー、状態が悪いかと思いましたが、すごくきれいですよ。」
静「あぁそうなんですか。たまに掃除していただけなんですけどね」
普段誉められる事のない静は嬉しかったが、自分みたいな、彼からしたらおばさんが変な気があるかもしれない、と悟られないように、素っ気なく返した。
宮内「ただ、やはり部分部分交換しないといけない所があるんで、また部品交換に来ます。明日は大丈夫ですかね?」
静「明日ですか?大丈夫ですけど…」
急な事を言い出すので驚いたが、特に何も予定がないので 静は応じた。
森川「やりぃ!僕実は今週いそがしくて、明日しか空いてないんすよね!2地区担当なもんで。ありがとうございます!」
嬉しいのは静も同じだった。その後宮内が帰った後も微かに部屋にまだレモンの香りが残っていた。
その晩静は久しぶりに夢を見た。
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