厄介な彼

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奈津帆が楽しく登校している最中ヤツは目覚めた。 焦げ茶色の髪をボリボリかきながら布団から出る。 「あ…、寝坊したし。クソが起こしにこねーから。」 彼はゆっくりと準備をしだす。 学校に行くために。 (あ~どうせ遅刻だし、ゆっくり行くか…。) 彼はローファーを履き家を出る。 向かいには“クソ”の家。 (遅刻した理由あいつのせいってことでいっか。)  
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