幼少期…

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強いって何だろう? 幼いながらによく考えていた。 肉体的に強いのは本当の意味で強くはない。 暴力が人を納得させずに屈服させることしかできないことは自分の体験からも明らかだ。 周りに流されない確固たる自己を持つこと。 頑固ではなく、自分が信じることを貫くこと。 男なら、例え殺されても納得いかないことに首を縦には振らないことだ。 弱いものイジメをしないこと。 自分のことで泣かないこと。 愛するものの為なら誰が相手でも全力で闘うこと。 小学校4年生の頃に書いた作文… この頃に急性大腸炎をおこして死にかけた。 激しい下痢を繰り返して、父親に「水を飲むから余計に下痢するんだ!」と殴られて、しまいには脱水で意識を失った。 気が付いたら病院にいて、診察室で父親が医師から「あんたは子供を殺す気か!」と怒鳴られていた。 僕は心の中で「ざまぁみろ!バカおやじめ!」と思ったね。 入院中に大学ノートに考えつくまま書き込んでいた作文… この頃に今の僕のベースが創られたんだと思う。
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