周囲との壁

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周囲との壁

      空は奏でて 闇は輝く カラフルな世界の中で 染まらないあたしは黒だった 輝いて愛されて 幸せなあなたは白でした 世界はくすんで 暗い美しい黒でさえも輝いて見える   色の無い世界を探し続けて 見回し歩き 何年も 時を渡っては時代を知って 人を知っては闇を知る 哀しみ嘆き 嬉しく騒ぐ いつの時代も色に溢れて 居場所なんて何処にも無い 探せど探せど見付からない   くすんだ世界を見付けた瞬間 あたしの黒は蘇る 色鮮やかに 美しく 輝き 光る 柔らかに   しかし 何れ其れも終わり 再び世界は美しく 黒は下へと堕ちていく 這い上がれずに 堕ちるだけ いつの時代も 堕ちるだけ      
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