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      空は広くて だから儚くて だけど 自分に見える空はあまりにも小さくて 消したくなってしまった   空と地とを見つめて 想いはせて 夢へと消えた午後のこと   空と海を重ね合わせて 浮かんだ夢を叶える為に 全てを放して 隔離してみようか   自分から見える空を広げたくて 掻きむしったら涙が溢れた 不安と期待の間におかれて 瞑れそうなこの胸を そっと撫でてくれた あの日の空は広かった   今でも視界の空は広がらず あの日の空はもう戻らない   さようなら さようなら   いつかまた 会いに来てよ その暖かい両手で包んでよ 広くて優しい 私だけの空      
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