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柵
愛する者達の為なら空だって飛べるさ
そう 何度だって死ねるのさ
そう云って貴方は笑って翼を折りました
純白を夜空へと
快楽と喜びの為なら努力を続けよう
そう どんな犠牲も惜しまないのさ
堪えながら貴方は云って
自ら手足を切断しましたね
清赤を瞼へ
愛を求めて彷徨っては
清赤で濡らした眼を輝かせ
羽ばたいた純白を掴もうと空を掻く
揺らいだあたしと霞む君
ゆらりゆらゆら揺れては消えた
春を待ちつつ秋に抱く概念を
青空へ放って星を降らせて
雪へと変えて見せただろう
虚ろになったあたしを棄てて去って逝く君の姿が
妙に優しく映り込んだ
このルビーの瞳を壊して欲しかった
「貴方ハ今何処ニ?」
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