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哀
綺麗な星空と
澄んだ世界に
別れを告げようか
腐り荒んだ
あの頃と共に
やけに眩しく輝く夜景が
酷く哀しくて 泪が溢れる
鱗雲と重ねた人生を
静寂と育った陰を
明日へ翔ばして叫んでみる
「さよなら さよなら」
泪と言葉が溢れても
静けさの中に沈んでゆく
「還ろう 綺麗な空へ」
もう一度叫んで
泪を拭いて
闇へと堕ちる
秋雨と小春日和の狭間で
憐れに崩れ去り
再構築されていく
堕ちるまでにふと思う
消えてしまえば
無に還ろう
さようなら 腐った世界
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