3434人が本棚に入れています
本棚に追加
「知らないね。まずここには人が余り来ないからね」
おばさんは少し機嫌が悪そうに返答する。騎士の人はチラッと斗真を見て、少し考える仕草をする。
「そうか……協力感謝する」
そう言い残すと騎士は来た道を引き返して戻って行った。
(ふぅ……まだバレて無いらしいね……)
斗真は騎士の人が帰るのを見て胸をなで下ろす。
「全く人騒がせだね!何か起きたのかと思ったよ!」
おばさんは愚痴を言いながら斗真が耕した畑を見る。
「流石若いね~ここまで耕してくれたら十分さ。後は明日しようじゃないか」
「でも、後「農業ってのはゆっくりやればいいんだよ。あ、斗真‘ネム’を呼んで来てはくれないかい?もうすぐ夕飯だってのに材料が無かったら作れないからね」
おばさんはそう言うと空を見る。確かに日が段々と沈んでいた。
「う~ん……まぁおばさんがそう言うなら分かったよ」
おばさんは頼んだよと言いながら家に入って行った。
おばさんが家の中に入るのを見て斗真は家の裏から森の中に入って行った。
最初のコメントを投稿しよう!