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―その日の夜―
もう外も真っ暗になっており家の中にあるダイニングには長方形の少し大きいモダンチックな木の机の上には多くの肉料理が皿に盛り付けられ置かれていた。そして天井には部屋全体を照らす明るいランプの光。
斗真、おばさん、そしてさっきのネムと呼ばれた子供の三人は机を囲むように同じようなモダンチックな椅子に座っていた。
「いや~助かったよ!斗真は畑を耕してくれてネムは[ビッグベア]とってきてくれたし、嬉しくてたまらないね!」
おばさんは笑いながら斗真と子供を交互に見る。どうやらネムと言うのは子供の名前らしい。
「いや、やっぱり食べさせてくれてるんですし、それに僕よりもネムの方が凄いですよ[ビッグベア]を狩るなんて簡単に出来ませんよ」
斗真は手を横に振って遠慮がちにそう言うと、ネムの方に向いて頭を撫でてやる。ネムは体を小さくして無言で下を俯く。
「?ごめん。頭撫でられるの嫌だった?」
斗真が不安そうにネムに聞くとネムは電光石火の如く頭をあげ首を横に振る。
「ははは!!そりゃこんな格好いい男に頭撫でられたら女だったら誰でも恥ずかしくなるもんさ。ははは!!」
おばさんは二人を見ながら豪快に笑った。斗真は誰が格好いいのかよく分からず首を捻り、ネムは仮面で表情はよく分からかったが耳がトマトのように真っ赤だった。
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