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「……う……」
窓からさす太陽の光が斗真の顔を照らし、斗真はゆっくりと目を開けた。
「もう……朝か……」
斗真はまだ眠そうに目をこする。そして自分の横に人の気配がしたのでゆっくり目を向ける。そこには気持ちよさそうに眠っているネムがいた。そしてその腕についているミサンガを見てニッコリと笑う。
「気にいってくれたんだ。良かった」
斗真は優しくネムの頭を撫でるとネムは嬉しそうに頭を擦り付ける。それを見てまた笑顔になる斗真。
「さてと顔洗わないと」
斗真がネムの頭から手を離すとネムは少し残念そうな顔になる。しかし斗真はそれに気づかずベッドから立ち上がりタンスからタオルを出して洗面所に歩いて行った。
斗真は寝室を出て右に曲がり一番奥の部屋の扉を開いた。そこは大きな鏡と白い洗面台があった。どうやらここが洗面所らしい。
斗真はそこで目を覚ますために顔を洗う。冷たい水が一瞬で目を覚まさせた。
「ふぅ……」
あらかじめ寝室から持ってきたタオルで顔を拭く。その時後ろから足音が聞こえてくる。
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