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斗真が後ろを向くと眠そうに目を擦りながら歩いてくるネムがいた。
「ネムはまだ寝てていいんだよ?」
「……いや、斗真起きた。だからネムも起きる」
斗真が優しく問い掛けるもネムは首を振ってそう答えた。しかしまだ完璧に目が開いて無いためフラフラしながら歩いてくる。
そんな状態で来たら転ぶだろうと斗真が思っていると…
ガッ!
「ふみゅ!!」
期待を裏切らないようにネムは何も無い所でつまずき、そのまま転びそうになる。
しかし斗真がすぐさまネムの下に手を潜り込ませ支える。
「ふぅ…大丈夫ネム?」
斗真はそう言って優しい笑みを浮かべる。
さてここで大事なのは斗真とネムの顔の距離。今の斗真の顔はネムの顔とほんの数cmしか離れていない。そんな超近距離で斗真の笑みを見たネムは瞬時にトマトのように顔が真っ赤になった。そして…
「……みゅぅ~」
空気の抜けたような声を発して目を回しながら気絶した。
そんなネムを見た斗真は頭上に多くの?マークを出して首を傾げる。
「?急に寝ちゃってどうしたんだろ?」
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