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そして草むらから出てきた[ラジュマラ]は舌を何回か出し入れすると体を折り曲げジャンプする体制に入る。狙いは……勿論、斗真。
常人ならどう思うだろう。目の前には今にも飛びかかってきそうな自称神の使い。コッチはと言うと武器は何も持っていない。逆に食欲を増進させる匂いを放つ朝食を持っている。
普通に考えていや普通に考えなくてもいいが、逃げても戦っても十中八九、頭からパクリ!だろう。だが斗真は逃げないし戦おうともしない。ただニコニコと[ラジュマラ]を見ている。
そしてとうとう[ラジュマラ]が斗真に向かって飛びかかってきた。ちゃんとその大きな口をパカッと広げながら。
………………
…………
……
…
「ハハハ、ぐすぐったいよ‘ミカヅキ’」
現在、この世にあってはならない事が起きている。きっと東大を卒業した某キチガイ動物愛護のあの人も見たら真っ青するだろう。
何故なら!!
自称神の使いが斗真と言う人間に懐いているからだ!!それも嬉しそうに顔をペロペロと!!
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