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僕はふとミカヅキを見る。ミカヅキは大抵の人の言葉が分かるのでおじさんの言葉の意味も分かったらしく蛇らしくも無いキラキラと目を輝かせている。
それにしてもミカヅキも最初と比べたら結構、優しくなっている。僕とミカヅキが初めて会った時なんか酷いもんだったな。
偶然、森の中で出くわした途端に有無も言わさず襲って来た時は本当にびっくりした。しょうがないから久々に本気で戦ったのを覚える。
「で、斗真どうするんだ?連れて行くのか?」
少しの間、昔の事を思いふけっていたらおじさんからそう聞かれた。っと言うより連れて行かなきゃダメなんでしょ!!
「じゃあ連れて行くよ。よろしくミカヅキ」
僕は笑いながらミカヅキの頭を撫でた。ミカヅキも嬉しそうに目を瞑る。まぁ連れて行けるんだったらやっぱり嬉しいな。
「じゃあ早く準備しろよ~」
おじさんは最後にそう告げると家の中に戻って行った。
さて、僕もそろそろ簡単に荷物を纏めなきゃならないから食べ終わった皿を持ちミカヅキを待たせて家の中へと戻った。
斗真side~end
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