始まりの炎

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急いで音のした方へと駆けていくと、少年はある事に気が付く 「ん? こっちの方角って俺の家の方じゃねぇ?」 そう、今向かっている方向は少年の暮らす小屋のある方だった。 なんだか嫌な予感を感じた少年は、更に速度を速めた。 「……はぁ、はぁ、ってなんじゃありゃ~!」 息を切らしながら少年が見た光景は、少年の小屋の倍はあろうかと言うモンスターと、一人の少女が戦う姿だった。 モンスターは、緑色の液体状の体を持ち、まるで恐竜のような外見から、ノデゴンスライムと呼ばれているものだった。 対峙している少女は、腰まで届く綺麗なブロンドの髪に、ピンクのコート、華奢ではあるがスタイルは悪くはなく、腰にはホルスターに収まった銃、そのしなやかで女性らしい手には、赤い宝石の様な刃先のついた槍が握られている。 キュイインと言う音と共に ノデゴンスライムの口元が光を集める。 少女は、それに気付き、横に側転してそれをかわした。 ズドォォォン ガラガシャアアン 奴が口から放った光線は、見事少年の小屋に命中、小屋には大きくポッカリと穴が空いた。 【小屋に6000位のダメージ】 「俺の家に穴が~!」 余りの事態に唖然としつつ、愛すべき我が家の損害にショックをうける少年 とにかくこのままじゃ少女も我が家も危ない そう思った少年は、少女の元に駆け寄った。
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