プロローグ アイツとオレの初めての出会い。

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「うるせぇよ!!何処いこうが俺の勝手だろ!!てか殺す気か!!こんなニ〇シンサラダオイルが万遍なく塗られた鋼鉄のフライパンを全力投球しやがっ……」 張りついてたニ〇シ…(以下略)フライパンを顔から引き剥がすと、 「ぶっ………!!!」 急に全身の血が勢いよく流れ出した。そして血管に負担がかかり、行き場をなくした暴れる血は俺の鼻から勢いよく流れだす。 「あ、ああ姉貴!ちゃんと服を、い、いやせめて下着だけでもいいから着ろ!!思春期真っ盛りの弟に裸エプロンはキツ過ぎる!!!」 「なにぃぃぃ!?てめぇ、血の繋がった姉のハダカ見て興奮してんのかあ?なんつー変態だコラ!!」 「てめぇ玄関開けたのが俺じゃなかったらどうするつもりだったんだ!!」 「ああ!?そん時は誘惑して誘う振りしてからたんまり慰謝料請求するだけだ!!」 「てめぇぇぇぇ!!それでも人間かぁぁぁ!!!」 結局俺はこのまま話していても埒が空かないため、集会後稼いだバイト代を机の上に叩きつけ、用意されていた晩飯を30秒で片付け(「もっとゆっくり食え!!」)、姉貴の愚痴を聞きながら俺の小部屋に向かった。
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