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「あんたが佐々木龍一だってね。」
「あんたをやればアタイ等も名声が上がるってもんよ」
「………ちっ、なんてこった。」
思わず口に出てしまった。
彼｢女｣らはこの高校を始めとする様々な地区のレディースの寄せ集め『紅花』
どうやら相手さんは俺の弱点を突いて来た訳だ。
「佐々木ィ！てめぇが女には一切手を出せないのは周知だ！今日がてめぇの命日だぜ！」
『今日がてめぇの命日だぜ』ぇぇ！！？このご時世なんつーくっせぇ単語並べてやがる？
だが正直、これは不味い。本当に女には一切手が出せないのだ。情けない事に。
別にフェミニスト気取ってる訳じゃねぇぜ？
ただ、女って奴に関わる事無かっ……て何言わせてんだコノヤロー！！
「紅花さんよぉ、通路と運動場への抜け道を押さえといてくれや。」
どうやら俺を逃がすつもりは無いらしい。
と、いきなり下っぱらしい奴が殴りかかってきた。
そいつの拳を受け流し鼻っ柱に一発ぶちこんでやったら元いた所に吹っ飛んでいった。
「ほぉ、やはり中々の拳力だな。『狂腕』の噂は伊達ではなさそうだ。」
アクロバティックのリーダーらしきイカツイ面した男が見下すような視線を送ってきやがった。
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