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「ふぁ~、ひまだな~。」
ああ、済まない。登場していきなり欠伸はねーな。
俺は銀崎亮介。しがない高校1年生さ。
趣味?ん~バイクくらいかな?最近やっとこさ限定解除したんだよ。
で、今帰ろうとして校門に向かってんだけど何でみんな俺を避けるんだ?なんか悲しいんだけど。
あ、そういや隆太待たないと。俺の親友の一緒に帰る約束破ったらまたゴールデンボール割られかねないからな。
正門によりかかり、適当にヒマつぶしてると玄関から隆太が靴はいて出てきた。やっと帰れるぜ。
だか、こちらに来る前になんか人相の悪い奴に話し掛けた。誰だっけ?アイツ……2学期始めに転校してきた………代々木?あ、いや佐々木って奴だ。確か札付きの。
隆太が札付きになんの用があるのか分からないが、すぐに俺の元に駆け寄ってきた。
「ごめんよ。まったかな?」
「ああ、少しは。」
「そういう時は今来た、て言うのが妥当だよ。」
いや、デートでもあるまいし。やっぱ親友なら正直に答えた方がいいよな。
校門を過ぎて、近くの駅に向かって歩いていたら隆太が、
「ねぇねぇ。亮介はもう何に乗るか決めた?」
「ああ、母さんの形見に乗ろうかとね。」
「ホントに?あの化け物に!?すごいや。」
「いや、隆太のZZRには勝てねぇよ。」
ほんと、隆太のやつバイクの話題が出たら顔がきらめくな。俺もだけど。
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