プロローグ アイツとオレの初めての出会い。

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「あ~!失礼な~!今どきの女の子は力持ちなんだよ~!」 いいや、怜奈だけだ。そんな地獄万力。知ってんだぞ?先輩の奥さんのマーチがエンジンつかないからってお前が車庫まで押してたの。 後、人の心もとい、モノローグを勝手に読むな。プライバシーの侵害だ! 「亮介。今日位は大型乗れた余韻を楽しめばいいじゃん。焦らない焦らない!」 なーんてこと言いやがるがオレとしては一刻も早くR1000のパワーを知りたいんだよ! 仕方なくテーブルセットの椅子に座る。と…… 「よぉ、遅かったじゃないか。」「へっ!オレぁてっきり転けてんのかと思ったぜ。」 今話かけてきたこの人達はこのショップのオーナー、先輩もとい朝見新司さんと白木雅樹さん。 見分け方は朝見先輩は優しそうな整った顔立ちが特徴、白木さんは今宵、見るものすべてを怖じ気させる眼力を持った目付きの悪い顔立ちが特徴。 「おい、今超失礼な事考えてなかったか?」 「いやぁ、そんなことありませんよ。」 くっそぉ。怜奈にしろ白木さんにしろ何故、簡単に人の心が読めるンだ?今度怜奈 に教えてもらおう。 「しかし、先輩も白木さんも二人揃うのは珍しいですねぇ。」 確かに隆太が言う通り、二人揃って店にいるのは滅多にない。どちらか(白木さんが主に)裏の解体場で作業しているからだ。
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