プロローグ アイツとオレの初めての出会い。

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「そんで亮介。インパルスはどうすんだ?」 あーそれがあったな。 実はあのインパルスは半年前に新車で納車したものだ。 半年で乗り換えられるとは思ってなかったんでいざ、処分するにはどうしよう。 「うーん。先輩ん所に引き取って貰えませんかねぇ?」 「はあっ!?もう処分すんのかよ。もったいねぇなあ。」 急に話に割り込んできた白木さん。確かにもったいないとは思うが、まぁ仕方ない。 それに半年なりにも多少思い入れがあるんだ。先輩さんの所で引き取って貰えればそれに越したことはない。 「いや、ほとんど新車じゃないか。まったく、仕方ねぇ。」 ほら、先輩も同じ事思ってた。 「まあ、いいじゃない。スズキはあなたの18番でしょ。それに私のチューンアップもアンダー400で何処まで通用できるか試したいしね。」 レイナ先輩の思わぬ助け船。これで飯を食いながらトントン拍子で手続きが進んでいった。 「で、いつR1000をいじるのかしら?いいわよね?インパルスの元手があるんだから。」 レイナ先輩、それは半強制でカスタム確定って事ですか? ああ、結局金はこの店の中で回るんだ。なんて非道な(泣)。 取り敢えず飯を食いながら談笑し、夜中まで続いた晩餐は俺がバイト先にいくまで続いた。 ちなみにR1000をどうするか?は明日に持ち越しになった。 でもね、なんか明日になったら絶対にR1000の改造方針決まってる気がする。 だってそんな人たちだもん。
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