プロローグ アイツとオレの初めての出会い。

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キーンコーンカーンコーン…… チャイムが鳴り響いた。 まぁ、階段上ってるうちは遅刻にはならんはず。 4階にある教室に向かい、どこまでも続く階段にそろそろうんざりしてきた頃、上から話し声が聞こえてきた。 「………今日こそは佐々木のクソ野郎を叩きのめせるぜ!」 「ああ、助っ人に凄まじい連中連れてきたからな。」 「あ~一度ボコボコにしてやらないと気が済まねぇぜ!ギャハハ!」 どうやら声の高さ的に先輩の方々のようだ。後、こんな物騒な事デカイ上に品のない声で話すんだからまともな輩ではなさそうだ。 と、階段をのぼりながら考えていたら丁度上から降りてきたその先輩方々の面をおがめる事ができた。 「………ゲッ!お前は……」 「お、おい、関わんな!やられるぞ!」 あー、あんたらは新入生狩りん時の。パンチパーマン+アルファ 。 どうりでゲスな声なわけだ。 あん時より人数が大分増えたみたいだ。 てか、ただ顔合わせただけでそれはないんじゃね? 腹立つから思い切り 「先輩!!おはおーございませ!!」 と、ふざけた挨拶を会釈付きで飛ばす。 だが、 「あ、ああ、おおおはよう………ございます……」 「お、俺たちまだ何にもしてねぇからな」 いや、さっきあからさまに何か企んでたじゃん。 てか挨拶でその返答はねーだろ。 バツが悪いのかそそくさと階段を降りていくへたれ不良共。 しかし気になるのが 「なーんで佐々木があんな人数に狙われてんだ?」 しかも効果的にブチのめす助っ人がいるようだった。 一応佐々木の身を案じるがモタモタしてたら教室に入れなさそうだ。 頭から今の出来事をさっぱり消し、急いで教室にむかっていった。
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