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教室に戻り引き戸を開ける。
「「「!!!?」」」
全員一斉にこちらを振り向く。殆どが恐怖で打ち拉がれたような顔をしてやがる。
「おい、どけや。」
「ひっ!ご、ゴメン………」
オマエらも人を化け物見るみたいな目で見るな。
カバンを手に取り、教室をでようとする。と、
「おい佐々木!!どこに行く!?まだホームルームは終わってないぞ!!?」
廊下から入ってこようとした太り気味の中年先公が怒鳴ってきた。ハゲのメタボ、担任の勅使河原だ。
「あんたが来るのが遅ぇんだよ。他の組の連中はとっくに終わって帰ってんぞ?」
仕方なく口を開く。頼むからそこ退いてくれんかな?マジで邪魔だ。
「な、ならん!とにかく席に着け!!」
「いちいちうるせぇな。遅く来るあんたがワリィんだよ。マジでどかねぇとそのメタボ腹にアッパーかまずぞコラ?」
「な…………!」
多分俺の眼光にビビったんだろう。おずおずとドアの前から後ろに下がった。
「ちっ。最初からしときゃいいんだよ。マジで面倒だ。」
教室を出る前に半開きになってるドアを思い切り蹴り倒して教室を後にした。
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